上級者向け!家事代行・家政婦の個人契約メリットとデメリット

家事代行の個人契約

今回は家事代行の上級者向け『個人契約』について解説します。

噂では聞いたことがあるかもしれませんが、
家事代行会社を介さず家事代行のスタッフ・家政婦と直接契約を結びます。

こういう話は裏技チックで興味を持ちがちですが、
しっかりデメリットもあるので確認しておいてください。

目次

家事代行・家政婦との『個人契約』は本当にあるのか

結論から言うとあり得ます
もちろん良し悪しは置いておいての話です。

個人契約 = 仲介手数料が取られない

これは利用者側とスタッフ側の双方にメリットがある話です。

会社を通して仕事をすると会社に利益を取られます。
当たり前ですね。

個人契約をすることでその分が浮きますから、
利用者としては安く利用でき、スタッフは高い給料を得ます。

この手の話は家事代行サービスに限らず、
家庭教師、ホスト、デザイナーなどの職業でもちらほら聞きますよね。

しかし、特別なルートからの契約でもない限り『闇営業です。

「会社に内緒で・・・」

となった時点でグレーないしブラックな話になります。
会社からクライアントの横取りは基本NGだと思っておきましょう。

とはいえ、

「知人の紹介で」というパターンもありますので、
個人契約のメリット・デメリットについて確認していきましょう。

利用者|家事代行・家政婦と個人契約をするメリット・デメリット

メリットデメリット

利用者にとって家事代行・家政婦との個人契約に、
どのようなメリット・デメリットがあるのかを確認しましょう。

家事代行利用者のメリット

  1. 利用料金が安くなる
  2. 家事代行の融通が利く
  3. 家事の品質が上がる

利用料金が安くなる

やはり一番のメリットとしては、
家事代行の利用料金が安くなることです。

家事代行会社、家政婦紹介所などを介さず契約するので、
本来であれば支払っていた仲介手数料がかからなくなります。

仲介手数料がないだけで安くなるのは確実ですね。

また、家事代行会社で契約をすると、
利用料金が決められていて利用者側から値下げ要求はできません。

個人契約の場合だと、家事代行・家政婦と直接交渉ができるので、
利用料金を安く抑えてもらうことも可能です。

しかし、逆もまた然りです。
スタッフ側が逆に高い給料での契約を求めてくるかもしれません。

家事代行の融通が利く

家事代行会社では利用時間や家事の内容がしっかり固まっています。

定期契約などで長い付き合いであれば少しは融通を利かせてくれますが、
ほとんどの場合は契約の変更はできません。

個人契約であれば直接契約をしているので、
家事代行会社での契約と比べると遥かに融通を利かせてくれます。

急な日程変更やキャンセルをしても、
別料金がかかるようなことはないでしょう。

家事の品質が上がる

家事の品質は『やる気』が占める割合が多いです。

個人契約をすることで家事代行・家政婦にとって、
仕事に対するモチベーションアップにつながります。

理由は大きく2つです。

  • 家事代行・家政婦の手取りが高くなる
  • 直接契約で承認欲求が満たされる

このため個人契約でやる気が上がりますので、
家事の仕上がり品質は比較的あがります。

家事代行利用者のデメリット

  1. トラブル対応は自分で行う
  2. 家政婦が見つからない
  3. 家政婦の変更は難しい

トラブル対応は自分で行う

個人契約でもっとも大きい問題が『トラブル対応』です。

家事代行会社や家政婦紹介所を経由して契約していれば、
何かあったときに必ずサポートが入ります。

特に物損事故系に関しては、
損害保険に加入している家事代行会社がほとんどです。

個人契約の場合、あまり保険に入る方はいないと思います。

無保険で物損事故を起こされてしまうと、
最悪、あなた自身で修理費や購入費を支払うことになりかねません。

家政婦が見つからない

そもそもですが個人契約を結ぶこと自体の難易度が高いです。

家事代行・家政婦の知り合いでもいない限り、
ヘッドハンティングに近い状況で契約にこぎつけなければなりません。

その場合、冒頭でお話したような闇営業になってしまいます。

そうなると個人契約の話に乗ってくれる方が少ないです。

また、仮に個人契約を結べたとしても、
その方のスキルが思ったほど良くない可能性もあります。

良い家事代行・家政婦を見つけ、
個人契約にこぎつけるというのは至難の業です。

家政婦の変更は難しい

「やっぱりこの方は何か違うな」

そう思っても中々、家政婦を変更することはできません。

個人契約を結んでくれる家事代行・家政婦が少ないということから、
すぐに代わりの方を見つけることはできません。

また、個人契約をやめるというのは、
あなた自身で家事代行・家政婦に伝える必要があります。

契約をやめるというのを伝えるのも心理的ハードルが高いですね。

スタッフ|家事代行・家政婦が個人契約をするメリット・デメリット

個人契約がスタッフにとって、
どのようなメリット・デメリットがあるのか確認してみましょう。

家事代行スタッフのメリット

  • 手取り(給料)が上がる
  • 会社を通さず行動できる
  • 利用者との信頼関係を築きやすい

手取り(給料)が上がる

直接家事代行の契約をすることで、
利用料(給料)の交渉がしやすくなります。

家事代行会社に所属していない分、
中抜きされることもありません。

「フリーランスになって給料が上がった。」

というのをよく聞きますよね。

個人契約の家事代行・家政婦はまさにフリーランスです。

会社を通さず行動できる

家事代行・家政婦が会社に所属していた場合、
細かな変更や気遣いも中々することができません。

それは会社の規則に縛られているからです。

例え利用者のためになることであっても、
規則上、家事内容の変更や時間の延長は勝手にできません。

しかし、個人契約であれば、
こんな規則に縛られることもありません。

家事代行・家政婦の思うがままに行動することができます。

利用者との信頼関係を築きやすい

会社に所属している家事代行・家政婦と比べ、
個人契約になると利用者とのやり取りが常に発生します。

家事代行の予約、内容の変更から利用料(給料)の支払いまで、
すべて会社を通さず直接利用者とやり取りをするからです。

すると利用者と接する機会が単純に増えるので、
信頼関係を築きやすくなります。

家事代行スタッフのデメリット

  • 依頼内容が変わりやすい
  • 物損面のトラブル対応
  • 金銭面のトラブル対応
  • 馴れ合いが生まれやすい

依頼内容が変わりやすい

個人契約を結ぶ利用者が求めるものの1つに、
『融通が利く』という点があります。

融通が利くとはつまり家事代行の依頼内容変更が、
急にされてしまうということです。

家事の内容はもちろん、時間変更であったり、
突発のキャンセル、利用料金の減額もあるかもしれません。

これらすべてを含めて内容が変わりやすい傾向にあります。

物損面のトラブル対応

家事代行をしていて最も起こりやすいトラブルが物損事故です。

家事の最中にお皿を割ったり、
預かっていた鍵をなくしてしまったりがあります。

家事代行会社に所属していれば、
こういう物損事故は保険で賄われます。

というか、報告すれば会社があとは何とかしてくれるはずです。

個人契約の場合はそうはいきません。
多くの場合、弁償をすることになるでしょう。

しかも契約している利用料の減額交渉や、
最悪、突然契約を切られてしまうかもしれません。

そうならないためにも個人契約前に必ず保険には入っておきましょう。

金銭面のトラブル対応

家事代行業は利用者の家で家事をするので、
いきなり利用者が蒸発するということはほぼありません。

しかしながら、

「利用料の振込予定日なのに振り込まれない」

ということはあり得ます。

家事代行会社に所属していれば、
スタッフがこういったトラブルに対処する場面はありません。

会社の担当者がトラブル対応をしてくれます。

個人契約でこの場面になってしまうと、
スタッフが自力で取り立てる他ありません。

しかし、言い方を間違えると、
契約が打ち切られる可能性があるので強く言いにくいです。

馴れ合いが生まれやすい

利用者と接する機会が増えて信頼関係が築きやすい反面、
『馴れ合い』も生まれてしまいがちです。

利用者の急な変更、無茶ぶりに対応しようとするあまり、
それが当たり前と思われてしまいます。

そうなると作業は増える一方です。

また、逆に個人契約をした利用者との仕事に慣れてしまい、
スタッフ側の仕事が雑になることも考えられます。

スキルの低下を招いてしまいます。

仕事として安定性に欠ける

個人契約ですから利用者が

「今月で契約打ち切り」

と言ってしまえば契約は終了するしかありません。

会社で言うリストラです。
通常、会社からいきなりリストラ宣言されることはありません。
特に日本の会社では事情がない限り起きないですね。

個人契約だと突然契約を切られるリスクがあるので、
会社所属と比べて安定性が段違いに低いです。

複数の個人契約を結んでいればいいですが、
契約が1本しかないと切られたとたん収入はなくなります。

家事代行・家政婦と個人契約をする方法

家事代行・家政婦と個人契約をする方法は、
以下2つしかありませんが実質1つしか方法はありません。

  1. 家事代行・家政婦の引き抜き
  2. 友人・知人の紹介

それぞれについて解説していきます。

家事代行・家政婦の引き抜き

はっきり言います。
この方法はNGです。

家事代行会社、家政婦紹介所に利用登録をするときに、
会社を通さない契約をすると規約違反になると記載されているはずです。

上手くやればバレないのかもしれませんが、
どこから話が漏れるかわかりません。

また、引き抜きがバレてしまった際、
違約金などの罰金を支払うことになる可能性もあります。

この引き抜き行為はやめておきましょう。

友人・知人の紹介

合法的に何の後ろめたさもなく個人契約をするには、
友人・知人の紹介しかありません。

この方法であれば誰に咎められることもないです。

ただ、注意しなければならない点もあります。
例え紹介であっても以下は必ず押さえておきましょう。

  1. 家事代行・家政婦が無所属かどうか
  2. 契約内容は書面で残す

もし、紹介された家事代行・家政婦が、
実はどこかの会社に所属していたとしたら知らぬ間に引き抜きをしたことになります。

下手すると悪者にされるので、
必ず個人契約により問題が起きないか確認しておきましょう。

また、個人契約では契約内容を口頭で決めてしまいがちです。

それでは何かあったときに、
言った言わないの話になってしまいます。

トラブルを避けるためにも契約内容は書面で残すようにしましょう。

まとめ|安全面・保証面で個人契約よりも家事代行がおすすめ

家事代行・家政婦の個人契約について解説しました。

リスクを考えると利用者・スタッフともに、
家事代行会社を介した方がメリットがあります。

やはり利用者もスタッフも会社に守られているというのは重要です。
トラブル時のダメージが全然違います。

もしも個人契約をするかどうか迷っているのであれば、
デメリットもしっかり考慮して決断してください。

家事代行サービスについてはこちらの記事で紹介しているので確認してみてください。
>> 家事代行サービス徹底比較!料金と特徴まとめ

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